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木造建築

Category : 住まい・建築
先日、テレビで大規模木造建築の特集がありました。30分ほどの番組でしたが、いまの木造大規模建築の
流れを端的にとらえていたような気がします。大規模木造建築となると、いままでの在来木造の工法を駆使
した工法以外にも、エンジニアリングウッドを使用した様々な独自工法があり、一定の階数・規模を越える
と、どうしてもエンジニアリングウッドを使用した特殊な独自工法を採用するケースが増えてきます。今回、
番組では大手ゼネコンが開発した工法も紹介されていました。大規模木造建築で一番の壁は、耐火・防火性能を確保することです。通常、耐火・防火性能を確保するには荷重支持部のまわりに 燃えしろ層 を設け対応していますが、今回紹介されていた工法では、新たに 燃え止まり層 という層を設けた工法でした。この 燃え止まり層 をモルタルで形成した工法も紹介されていました。ここまで来ると、ほぼ現場での加工切断は難しくなり、100%、プレカット・プレ加工が前提になってくるのではないでしょうか。鉄骨と同じですね・・・。
私は20代後半のころ、アメリカに勤務する機会がありました。ロサンゼルスに約半年、ニューヨークに約1年ですが、その際、木造で建てられたショッピングセンターやコンドミニアムがあることを知り、驚いたことを覚えています。現地ではほとんどが2x4工法に近い工法で建てられているのですが、一見しただけでは鉄筋コンクリート造や鉄骨造にしか見えません。見える限り、木造の のかけらもありません。でも、立派な木造建築です。当時、私は、それほど規模は大きくないですが、木造三階建ての共同住宅に少しだけ関わっていました。これも2x4工法で建てられていました。
昨今、日本で木造で大規模建築を建てようという背景には、今、国内で余っている国産材の杉・檜をもっと
使おうではないか、使うことでCO2の固定化になり地球温暖化を防ぐことに繋がってていく、国産材の使用が増えれば林業が活性化し、荒れた山もきっちり再生することができ、CO2削減にもさらに効果がある・・・だから、木をたくさん使って建築を創ろう!
という方向へ向かっています。そのような事だけを考えた時に、
製材であろうがエンジニアリングウッドであろうが、木を現しにしようが隠そうが本来は関係ない、国産材、又は国産材を使用した材料で、木造建築を、ただ建てていくことで、目的は達成できることにはなります。
先程も言いましたように欧米ではずいぶん早くから木造大規模建築が建てられてきています。様々な工法、資材が採用されています。日本はおそらく20年以上遅れているのではないでしょうか。古くから欧米は、ある意味石の文化ですが、石やレンガ造り、泥造りでも、床や屋根を支える材料は木、木造で造らてきました。けっして日本人だけが木の建築と関わってきたわけではありません。ただ、違うのは 木を見せて使う ということに、我々、日本人は慣れてきてしまったということです。感覚的に木の温もりや手触り、匂い、など五感を通して 木を感じる建築 を体験してきています。だからこそ、たとえ大規模建築といえども、木を見せる ということにどうしてもこだわってしまうのではないでしょうか。木の良さを最大限に生かしたいと思ってしまいます。様々な法律の壁にぶつかり、試行錯誤しながらも、少しでも木を見せようと頑張ってしまいます。
コンクリート造でも、コンクリートの肌をそのまま見せた 打ち放し仕上げ は美しく温かみがあると思います。
実際は、夏熱く・冬は冷たい厄介なものですが・・・。鉄骨造でも、きっちりと構造計画された骨組みが現しになったものは、繊細で美しいと感じます。木造も同じです。いや、木にはコンクリートや鉄にない、木が本来持っている温かさ・安らぎ・香り といった心地よさが既に備わっています。それをそのまま現しで見せることができれば、さらに心地よさを五感で感じることができるのではないでしょうか。コンクリートにしても鉄にしても、そして、木にしても素材本来の良さを生かすこと、そしてその 素材感・材質感=マチエール を生かした ストラクチャー=骨格、つまり、マチエールな骨組 がとても大切だと考えています。

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asada-archi

Author:asada-archi
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時と共に移ろい歳を重ねていけるような建築をつくりたい
光・自然を感じ 生命力と存在感のある建築をつくりたい
自然と人々が集まり 時を忘れてくつろ
げる 心地よい「核」となる場のある
空間をつくりたい

それが 浅田設計室の 理念 です
http://www.eonet.ne.jp/~asada-archi/

 

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